芸能

雄勝法印神楽

久しぶりの芸能調査です。宮城県の神楽では唯一国指定である雄勝法印神楽ですが、何故か機会が無く、初めて見に行ってきました。 連休谷間の平日と合って、人出も少なく、芸能と言うよりも地域の祭りの一つとして神楽が行われている様子を感じることが出来ま…

黒森神楽

久しぶりに神楽を見に宮古まで行ってきました。 サケの調査をしていたこともあり、宮古行きは何度目でしょうか。二桁は行っているはずですが、何時来ても遠いところです。とはいえ、民俗的には魅力のあるところで、何時行っても発見があります。 本日は神楽…

江刺百鹿躍

本日は、諸事情?により鹿躍を見に江刺に向かいました。ほぼ”初”鹿躍の見学です。 ここの江刺甚句祭りにて百鹿躍が演ぜられるとのこと。 通例、旧仙台藩領の鹿躍は8匹で舞うことが多いのですが、江刺ではこの多頭を逆手?に取り、市内の鹿躍団体を動員して…

延年チョウクライロ舞

久々の外仕事でまた鳥海山です。ここのところ通っていた山形側ではなく秋田側の登拝口、小滝の芸能です。 小滝地区は金峰神社を中心に修験者の坊が集まっており、一山を形成していました。秋田側の鳥海山の主要な登拝口はもう少し東側の矢島口なので、鳥海山…

蕨岡延年

大物忌神社蕨岡口之宮に伝わる延年です。延年は寺院に行われている芸能を指しますので、矛盾しているのですが、神仏集合の時代のなごりということで。 そもそも延年は猿楽、そして能に連なる芸能として理解されています。その正当的なものは中尊寺などの延年…

熊野堂神楽と舞楽

名取の熊野三山については既に書いていますが(id:ruger:20060309など)、本日は、高舘熊野神社=熊野新宮の春祭りの見学です。ここの売り?は神楽と舞楽の上演となります。 神楽は本来10月の秋季祭礼に演ぜられるもので、研究上十二座神楽とされるように、…

平塩舞楽

寒河江市にある平塩熊野神社の祭礼では舞楽が奉納されます。村山盆地には少なくとも中世以来舞楽を行っていたことが知られる社寺が3カ所あります。寒河江市慈恩寺、山形市立石寺(山寺)とここ平塩熊野神社です。このすべてを古代、四天王寺より来たとされ…

小滝番楽

鳥海山の麓、秋田県象潟町小滝の番楽です。天気が良ければ屋外で行うはずでしたが、あいにくの不安定な天候により、集落センターにて開催されました。 19時開演ということで、余裕を見て18時にいったら真っ暗なセンターがあり、寂しく車で涼み、18時5…

本吉法印神楽

夕刻から、志津川、荒嶋神社の祭礼にて本吉法印神楽の奉納があるというので見学に。 この神楽、浜の法印神楽の源流の一つと考えられているもので、現在は後継者難ではあるのですが、いまだに神職(旧修験)の方々によって伝えられている貴重な神楽です。こう…

南部神楽

何度かふれたような気がしますが、昨年11月に行われた”街が劇場になる日”というイベントのビデオを借りることができました。 DVDに焼いてあって4枚組ですから、全部見るのは大変そうです。 で、このビデオ、貸して頂いたのは県北出身の上司なのですが、以…

大物忌神社の田楽舞

遊佐町吹浦の大物忌神社の祭礼を見てきました。まぁ、旅行の途中なので調査というようなものではないのですが、ちょうど御輿が神社に戻ってくるあたりからみることができました。最後は芸能の上演です。最初に獅子舞、次に巫女舞とあって、最後が田楽舞です。…

笹間大乗神楽

岩手県立博物館で行われた、大乗神楽を見にいってきました。 HPには展示室で上演とありましたが、大ウソで、エントランスホールに舞台が設えてあり、そこでの上演でした*1。まぁ、舞台そのものが現在開会中の「新指定文化財展」の展示物の一つという位置付…

北笹間大乗神楽

29日(土)に岩手県立博物館で大乗飾りを復元した上で上演されるそうです。 http://www.pref.iwate.jp/~hp0910/event/kagura.htm 大乗神楽は以前、北上市で復元されたものを見に行ったことがあります(id:ruger:20040313)。今回は情報がないので、どのよ…

大利の能舞

神楽は青森に行くと能舞と呼ばれます。ということで、東通村の能舞もまた3日に行われました。 国の重要無形民俗文化財に指定されている「下北の能舞」の一つ、東通村大利の能舞が三日夜、大利地区ふるさと伝承館で行われた。地区の人たちは夜遅くまで勇壮な…

代野番楽

こちらは秋田の番楽です。 秋田県田代町代野地区に約300年前から伝わる代野番楽が1日、代野地区稲荷(いなり)神社で奉納された。 代野番楽は武士舞と道化舞の2種類に分かれ、約300年前、旅芸人によって伝えられたとされる。一時途絶えていたが、1…

大日堂舞楽

こちらは秋田県鹿角市大日霊貴(おおひるめむち)神社での舞楽です。 奉納したのは神社の周辺にある4地区の「能衆」と呼ばれる踊り手約40人。ちょうちんや旗を掲げて神社に集まった後、子どもが鶏にふんする鳥舞や刀を持って力強く踊る烏遍(うへん)舞な…

街が劇場になる日

mermaebleさんのブログでも紹介されているのですが、11月20日、21日と仙台市の勾当台公園にて「街が劇場になる日」というイベントが開催されます。 オフィシャルサイトはこちらです。 先日来、地元メディアでも神楽舞台が完成とか、そういうニュースが…

神楽本

あれがあって、終わるとこれをして、などといろいろと計算してみると、9月から12月(もしかしたら3月)まで結構忙しくなりそう。で、そんな中、どう計算しても自分より忙しい同僚から報告書の編集を一つ頼まれました。そうなると断れないし、内容がとあ…

盆踊り雑感

盆踊りに思うところがあるなどと書いてしまいましたので、一応雑感としてかきます。 まず、辞典の説明を引用すると。 盆に祖霊歓待と鎮送に踊る踊り。 (中略) 庶民の盆供は「蜻蛉日記」にもみえるが「看聞御記」には十五世紀半ばには念仏踊りが修せられた…

西馬音内の盆踊り

以前から一度みてみたいと思っていました。秋田県羽後町に伝わる盆踊りです。装束に特徴があるなど、夏の夕暮れに行われる独特の雰囲気をもった行事で、重要無形民俗文化財に指定されています。mermarbleさんから紹介されたこともあり、仙台市内で行われた上…

秋田の行事紹介サイトの紹介

先日紹介した延年チョウクライロ舞から検索して、このようなサイトと出会いました。 ”美しき山とまち@秋田”http://www.h2.dion.ne.jp/~go-y/index2.htm 秋田に転勤でいらして、3年間に撮影した写真と解説のサイトです。参考文献なども載せられていますし、…

延年チョウクライロ舞

最近芸能・行事が少ない、などと書いたらありました。 延命長寿願い舞を披露/象潟町で「延年チョウクライロ舞」 象潟町小滝の金峰神社で12日、国重要無形民俗文化財の「延年チョウクライロ舞」が奉納された。小滝舞楽保存会の会員や上郷小学校の児童らが…

祭りの衣裳から

食ったり踊ったり:祭りの衣裳について すずめ踊りを実際になさっている、まあぶるさんのページを見ていたら興味深い記事がありました。で、ちょっとした感想まで。 要するに、衣裳に限らず、民俗芸能の変化への対応は難しいなあ、けどおもしろいなあ、とい…

檜枝岐歌舞伎

昨日、檜枝岐歌舞伎の春公演が催されました。檜枝岐の歌舞伎は、地芝居の中でも特に有名ですし、その名声に違わぬものだと思います。 夕やみに華麗な舞台 生の義太夫と三味線に合わせ−−「檜枝岐歌舞伎」上演 /福島(毎日新聞) ◇地元公演で50年ぶり 檜枝…

すずめ踊り

練習中です。 帰宅途中にみつけました。熱心に掛け声や太鼓の音が響いています。ちょっと分かりにくいとは思いますが、ご容赦ください。すずめ踊りは、5月下旬に行われる、青葉まつりで踊られるもので、起源としては、だて政宗時代の大工などとも言われてい…

仙台東照宮で遷座350年大祭

6年ぶりに大みこしが披露された仙台東照宮の遷座350年大祭 仙台市青葉区の仙台東照宮(高崎恒晴宮司)で18日、遷座350年を祝う大祭の行事「神輿渡御(みこしとぎょ)」が行われ、東北一大きく重いとされるみこしが街中を練り歩いた。 総黒漆塗り約…

浅部法印神楽の続き

本日の写真として、昨日の神楽を上げます。 あいかわらずi-shot限定で写真をあげているので見えにくいのですが、舞台の上にカラフルに咲き乱れている飾りが、「大乗飾り」です。先月の北上も、この飾りを復元するというのが「大乗会」の一つのポイントになっ…

日高見流浅部法印神楽

これから中田町の法印神楽を見に行きます。3月にいった大乗神楽と近しいとされ、中田町にしか残っていないものです。ちょっと楽しみ。

浅部法印神楽

来ています。舞台だけではなく、境内を使う神楽に、芸能史的な視点とは別にびっくり。

延年の続き

ということで、写真をもう一枚。 はてなダイアリーは一日一枚という限定があるようで、他の頁をみると、手はあるようですが、面倒なので、私は二日に渡りアップです。