半夏まつり

福島県会津の大内宿のまつりです。

五穀豊穣願い練り歩く 福島・大内宿で半夏まつり
 江戸時代の宿場町の姿を残し、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている福島県下郷町の大内宿で2日、約800年の歴史を持つ「半夏(はんげ)まつり」が開かれた。
 暦の雑節の一つ、半夏生(はんげしょう、今年は1日)に合わせて開かれており、大内宿の氏神・高倉神社で神事が行われた後、ご神体をみこしに移して渡御がスタート。獅子やてんぐの衣装、白装束に身を包んだ氏子たちは、かやぶき屋根が軒を連ねる通りを練り歩き、五穀豊穣(ほうじょう)などを願った。
 半夏まつりは後白河天皇の子、高倉宮以仁(もちひと)王が平家に敗れ、大内宿に逃れたという伝説にちなみ、王をまつった高倉神社の例祭として続いている。
2004年07月02日金曜日(河北新報
http://www.kahoku.co.jp/news/2004/07/20040703t65002.htm

以前「茅葺き民家保存」(id:ruger:20040617)でも触れた大内宿で行われた祭礼です。集落の開村伝承のなかで行われている行事のようです。
大内宿は一度行ったことがあります。確かに現在では脇道を延々と昇り、そのどん詰まりにこつ然と現れる茅葺き民家の集落は、非常に雰囲気の良いもので、観光地としても十分売り出せるものだと実感しました。
もちろん全部の家が茅葺きではなく、メインストリートの裏側には普通の家もあるにはあるのですが、整備されていることもあり、おすすめできる文化財だと思います。
で、その時も気になっていたのですが、このメインストリート(現在は車は入れませんが)の一番奥、座敷で言えば上座にあたる場所にこの高倉神社が位置していました。”宿”なのですが、道が貫通しているのではなく、片側が神社、片側は外へ向かう道、という景観が非常に興味を持ちました。こういう由来の神社だったのですね。
ひとまず紹介でした。