大麦畑

ruger2004-05-28

ちょっと、仙台の郊外に出たところ、見慣れる光景、と思って近づくと立派な穂の実った大麦畑でした。
宮城県内では麦の生産がほとんど行われなくなっており、5月のこの時期、一面の黄金色の田圃に驚いてしまった次第です。調査に歩いても、七夕馬は麦藁で、とか、盆船は麦藁で、という話しを諸処で聞きますが、どこも最近は麦を作らなくなったので、(行事の作り物も)作らなくなった。という話になります。麦は夏に収穫と言うこともあり、どうも盆までの年中行事には欠かせない作物だったようなのですが、手間と値段との関わりで、近年はほとんど作られなくなっていました。そのため、博物館に作り物を収蔵したいときは、埼玉出身の同僚が実家から取り寄せてお願いしている具合なもので(埼玉県をはじめ、北関東では今でも結構生産しており、統計をみると北海道が40%を占め、以下北関東と北九州諸県の生産量が比較的多いようです)、これなら県内でも麦藁の入手先が確保できるかな、などと思ってしまいました。
写真を撮ったのは、仙台市の七郷近辺なのですが、結構な面積で作付けをしているようでした。本日は農家の方の姿を見なかったのですが、仕事帰りにでもちょくちょく通って、話を聞いてみたいものです。