堤焼の窯

ruger2004-05-05


仙台の在地窯である堤焼の窯です。
堤焼は江戸時代、仙台藩士の内職として始められたとされ、生活雑器を作っていました。有名なものとしては瓶や瓦があります。また、土人形が西の伏見、東の堤と言われるほど知られています。現在、多くの窯が廃され、人形を中心にわずかに残っているだけです。
写真は佐大窯の昇り窯です。仙台市内で唯一残った窯の跡で、現在ギャラリーとして公開されています。佐大窯は生活雑器を中心に焼いていた窯で、堤焼の名の由来となった堤町で最後まで焼いていた窯でした。
初めて見たのですが、都市化の進んだ住宅地のなかにぽっかりと残されている窯は、現在廃されているとはいえ、なかなかの見所でした。仙台市では市内のこうした文化財の掘り起こしをやっているようです。まさに地域の文化「財」という感じですね。