小阿仁の万灯火

炎で文字描き先祖の霊供養 秋田・上小阿仁で「万灯火」
 秋田県上小阿仁村の彼岸の伝統行事「万灯火」(まとび)が20日夜、村内の集落で行われた。
 万灯火は、村などを流れる小阿仁川流域に奈良時代から伝わる伝統行事で、先祖の霊を供養するために墓前でわらを燃やしたのが始まりとされる。現在は灯油を染み込ませた布を、田や山の斜面に立てた鉄パイプなどに取り付け、「中日」や「万灯火」などの文字を描くようになった。
 午後6時すぎに南沢地区を皮切りに計17集落で点火が行われた。訪れた観光客らは、暗闇に浮かび上がる文字を眺め、幻想的な雰囲気を楽しんでいた。
2004年03月21日河北新報

以前から聞いていた行事です。現在は文字なども書いているようですが、以前は何もない雪の尾根に点々と火が灯され、幻想的な景観が作り出されていたとのことです。
新聞の写真を見る限り、字を描くことで安っぽい大文字焼きという感じになっているようにも見えますが、彼岸に先祖を迎えるという行事の雰囲気はよく顕れているようにも見えます。