八郎潟漁労用具収蔵庫

ruger2006-10-24

 午前中にお仕事も終わり、まっすぐ帰るのももったいないので一度見てみたかった八郎潟の漁労用具収蔵庫へ。無理を言って開けてもらいました。
 八郎潟は日本第二の湖だったこともあり、さすがに充実の漁法があったのですが、当然ながらすべて失われています。この道具たちが往時をしのばせる貴重な資料となります。写真は霞ヶ浦の帆引き漁を導入して行われたシラウオ漁に用いられていた船です。霞ヶ浦の船に比べると非常に簡素ですが、一般的な内水面の船に比べると立派、という不思議な船でした。構造的には舳先が別材ではなく側板を直接貼り合わせている点がなかなか。刳り船と川船が合体したような船で面白いです。
 規模といい、水深等環境面でも霞ヶ浦によく似た印象ですが、漁具漁法から加工まで広い意味での漁業について霞ヶ浦と比較するとなかなかよさそうですね。
 そうそう、霞ヶ浦では漁師の社会的な地位が案外低い、という説明を聞いていたのですが、こちらも沿岸にかなり広い農地を抱えていますがどうだったのでしょうかね。
 その昔やった霞ヶ浦の調査を思い出しながら眺めてしまいました。