サンファン館

ruger2006-10-09

 支倉常長がヨーロッパに向かった慶長使節サンファンバウティスタ号を復元展示しているサンファン館に行ってきました。なんでも開館10周年だとかで、6枚ある帆をすべて張る”総展帆”が目玉だそうです。以前、こちらに勤務していた同僚が、とても楽しそうに6枚張ることの意味を説明してくれたこともあり、子供連れで見に行きました。
 新聞でも特集されていたのですが、この帆を張る作業には多くのボランティアが関わっているそうで、総勢数十人のスタッフ、ボランティアが綱を引っ張っています。今回は安全を考えて、もっとも高い2枚の帆(これが初めて張られる帆になります)はクレーン車を使っての作業でしたが、そうでなくても、よくあんなところに上れるな〜、という高所で作業をすることになります。帆船時代、これを外洋でやっていたかと思うと、すごいことですね。
 午前中は風の具合が悪く、通常の4枚帆でしたが、午後に無事6枚の総展帆が実現でき、見学者一同、その美しさを堪能できました。もっとも、一番印象的だったのは、帆を背に記念写真を撮っているスタッフの姿。本当に嬉しそうでした。スタッフが全面に見えるのはどうかと思うこともありますが、こうしてスタッフが一番楽しんでいる展示というのは、周りで見ている客にとっても「あ〜、すごいことなんだ」というのが実感できてまたよいものですね。
 数日前とはうってかわって、穏やかな海と秋晴れの中、思わぬ楽しい休日を過ごせました。