布の声をきく

ruger2006-09-01

 この夏、自分のことに忙しく、あまり展覧会を見に行きませんでした。東博くらいですか。ということで、思いついたように福島県立博物館の企画展「布の声をきく」を見にいくことに。
 担当のEさんより図録をご恵贈いただいていましたので概要は存じていましたが、布系は自分も将来扱いたいネタということもあり、勉強もかねての見学です。
 といいたいところだったのですが、この夏はあまり子供たちと遊んでいなかったこともあり、せっかくだからドライブに行こうと、連れ出したのが運の尽き、せっかくEさんにご案内頂きながら、半分も見ていない段階で、飽きてしまった息子に怒られ、満足にみることもできません。Eさんすみませんでした。
 ざっと一通りご案内いただいたところで、体験コーナーに子供入れて、30分ほど遊ばせて、満足したところで、再入場してもう一度みることに。これも途中で娘の”おうちにかえろうよ〜”攻撃にあい辟易しましたが、なんとか一通り見ることに成功しました。
 民俗系の展示は、きちっと構成しようとすればするほど、全体につまらなくなってしまいがちで、それをどう工夫するのか、というのが勝負所だとおもいます。今回は最初に概説的な展示を行い、その後ライフヒストリー的な展示、絵馬、型という3つのコーナーでメリハリを付けつつ、最後に労働着を展示する構成となっています。私のように内容として興味を持つ人間としては、素材毎などの展示がわかりやすいのでしょうが、服、布からいろいろ見てもらうという面ではこういう構成もありかなと思います。
 しかしすごいコレクションですね。東北地方の布製品は、防寒という要素が強くあるためか、非常に力強く感じます。しかもコギンなどデザイン面でも見るべき点は多いですし、非常におもしろいネタだと思います。