水と生きる

ruger2005-11-22

 登米市立歴史博物館の特別展「水と生きる」が明日までで終了と言うことで見に行ってきました。
 内水面漁業を扱った展示と言うことで、規模は小さいのですが、地元の資料がもろもろ並び興味深く拝見しました。
 知り合いの学芸員にいろいろと話を伺うと、中心となる伊豆沼・長沼の漁業経験者がどんどん亡くなっていて、10年ほど前の報告の内容を追うこともできなくなっていたとのこと。内水面漁業は規模が小さいだけに、漁ができなくなったりするとあっというまに失われてしまうことを実感しました。こうなると、道具だけでも系統立てて収集する必要があるのでしょうが、これもまた、手作りの道具などが多く、使う人がいなくなるとあっという間に処分されるのか、なかなか厳しいようです。今回も地元の方々から借用した資料が多かったのですが、こうして展示をすることで、価値を見つけてもらって、散逸が防げれば、企画した価値があるというものでしょうか。