月見だんご作り


 本日は体験教室で月見だんご作りです。一応メインの内容は石臼で餅米を挽いてだんごを作り、かねてより作成してきた水飴のほか、きな粉やらずんだやらを一から作って試食してみる、というものになります。
 で、それだけでは楽しくないので、館の古民家にて月見飾りを実際にするまで行います。ということで写真のように今年も無事飾り付けが終了しました。
 今年は実際に十五夜の日ということもあり、参加者のみなさんも団子やらススキやらハギやらを持ち帰っていかれましたので、各家でも飾られたことだと思います。
 しかし、こうした月見だんご教室を開いているのですが、宮城県って案外団子を飾らないってご存じでした?
 昭和40年代の報告書をいろいろと調べてみると、実に半数ほどの地域で飾り物に団子が入っていないことがわかります。また、江戸時代の旅行記などにも「十五夜に飾りがない」といった感想が書かれているものもあり、この辺りでは月見飾りは案外新しいものではないかと思っています。もちろん、団子を飾らないだけで、枝豆を飾る地域は多いですし、まったく行っていないという報告はありませんので、ちょっと江戸などとは風情の違う月見飾りを以前よりやっていた可能性もあることはあるのですが。
 さて、実際のところ、地域の文化としての月見飾りはどんな感じだったのでしょうかね。