七夕馬

ruger2005-07-09

 本日は同僚が担当の七夕馬教室。個人的にも興味がったので、のこのこと見学に。
 何が気になっているかというと、その存在意義なんですね。そもそも各地の伝承ではこの馬にのるのが先祖だったり、田の神だったりします。先祖なら盆の行事ということで良いのですが、田の神だと…もちろん、田の神が祖霊、すなわち先祖ともいえるのですがこのあたりどうなんですかね。
 更に、作った馬が具体的にどうなるかというと、子どもが引っ張って遊ぶとか、屋根においておくとか。もちろん伝承では説明されているところもあるのですが、盆との関わりを明確に意識してのことばは非常に少ないような気がします。なので、存在については分析的になってしまいがちで、この作り物の位置づけが曖昧になっているような気がします。
 もちろん民俗なので家ごとの偏差はあってもよいのですが。
 この行事、宮城県(旧仙台藩)と千葉県周辺に濃密にあるものとされていますが、どうなんですかね。よく考えると、これって自分の学生以来のフィールドなんですよね。なので、七夕馬が非常に気になるのですが、全国的な話でも説明できるのでしょうかね。
 それに、盆棚に飾るナスやキュウリの馬とも繋がるのかしら。
 特徴的な作り物ですし、具体的な様相を把握していく必要はあるのですが、個別の事例を延々集めていても発展が無いような気がしますし…。先祖の迎え方の民俗、という感じで馬に限らず事例を収集・整理していく中で見えてくるのかな〜
 不勉強を棚に上げて、まとまらないエントリーですが、ちょっとした思いまで。