文化財の利用

 以前紹介した堤焼きの窯(id:ruger:20040505)にて、このような企画があったそうです。聊か旧聞ではありますが紹介させて頂きます。

仙台市の伝統工芸、堤焼で唯一現存する登り窯の中でワインを飲む催しが21日、青葉区堤町の「堤町まちかど博物館佐大ギャラリー」で開かれた。窯の保存運動に取り組む市民団体「建築と子供たちネットワーク仙台」などの主催。約30人がグラスを傾けながら窯の最盛期をしのんだ。

 会場となった登り窯は長さ約12メートルで、高さ1.7メートルほどの焼成室が6つ並ぶ。室内にテーブルといすを置き、ワインとオードブルを用意した。

 楽しそうな企画ですね。文化財の利用に関しては、その”利用”をどこまで行うのか、という点がよく議論されます。自分は壊さなければ可能な限り利用した方がよいと思うのですが、まぁ、壊れるというのをどこまでいうのか、という点でやはり問題が生じる、という具合です。
 でも、こうして単なる窯跡を、違う利用法に供することによって、文化財の見方に新しい面が引き出されるように思います。
 次の機会があれば、是非参加したいものです。