龍神を祀る神社の祭礼

 本日も志津川町へ。本来予定はなかったのですが、祭礼のある神社が集落の沖にある島ということで、これはもしかして水神と関わりがあるかも、ということで見に行くことで。
 既存の報告ではこの神社の祭神は牛頭天王となっていて、水神との関わりは全く出ていません。ただ、近辺では新造船を造るとこの島を3周回って安全を祈願する。周辺がウニやアワビの有力な漁場とされている。という情報を先週の調査でいたことから漁との関わりが深く、水神信仰との関わりを考えるのが適切であろうと考え、ひとまず見に行くことに。
 確かに、神社の祭礼は豊漁祈願が中心のものです。で、長老に「島に関する伝説ってありませんか?」と聞いてみました。


 ビンゴでした。
 この神社、”天王様”と呼ばれていて確かに地域では牛頭天王社として理解されています。ただ、話を聞くともう一つ、龍神も祀っているとのこと。島の隣にはもう一つ小さな島があり、この島には羽衣伝説が残っているのですが、羽衣の島にはヘビがいるのに神社の島にはヘビがおらず、その理由として島の龍神が追い出しているからという話がある、という情報でした。他の人に聞いても龍神の話は普通にでてきましたから、集落内では天王様であり龍神のいる島ということになっているようです。
 こういう事例、もう少し各地にあるような気がしますので、文献に頼るだけではなく、もう少し歩いてみようと思います。