古墳を競売

 あまり東北ネタ以外は扱っていなかったのですが、興味が引かれたので紹介させて頂きます。

古墳の一部888万円で落札 大阪の国史跡を不動産会社
 大阪府藤井寺市国史跡「はざみ山古墳」(前方後円墳、5世紀中ごろ)の土地の一部の競売で、大阪地裁堺支部は6日、開札を行い、同府堺市の不動産会社が888万円で落札した。競売にはこの業者を含め、13件の申し込みがあり、最低入札価格は90万円だった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050106-00000064-kyodo-soci

とのこと。関連ニュースを見ると、土地の開発を巡るトラブルの様なのですが、この方面はからっきしなので、記事を読んでもトラブルだ、ということ以上のことはわからないのですが、史跡ということで一端市が購入を決めたところ、登記に際してトラブルが発生したということのようです。
 史跡の売買という話もびっくりしたのですが、よく考えれば、畿内といえば、史跡の上に都市があるような場所なので、国指定は珍しいにしても、よくある話なのかもしれませんね。
 以前、中世史の人に聞いたのですが、京都で土地のトラブルが起こり、証拠として出されたのが太閤検地で、それが認められたことがある。関西では太閤検地は古文書ではないんだ*1、という話も含め、関西・畿内の奥深さ、歴史の身近さを感じざるをえません。
 しかし、史跡なのでほとんど利用できない土地に888万円というのはどうなんでしょうかね。その後、ほとぼりがさめたら市に再度売るということで購入したのでしょうか。

*1:古文書の定義として使われなくなった文書、というのがあるので、この場合、現在も価値がある以上古文書ではなくなってしまう