お山がけ

 久々の行事紹介です。

男児の成長願い一歩一歩 気仙沼で「お山がけ」
 宮城県気仙沼市の羽田神社(尾形公夫宮司)で28日、男児の成長を願う国の重要無形民俗文化財「お山がけ」が行われた。
 気仙沼市と周辺から参加した多数の男児は、白装束に鉢巻きという格好で、竹のつえを持って羽田山(460メートル)頂上にある奥の院を目指した。険しい山道で滑ったり足を取られたりしながらも全員が頂上にたどり着き、「疲れたけど楽しかった」などと満足げに話していた。
 女人禁制の羽田山に300年以上続く伝統行事。親への甘えを断ち切るため、祖父や叔父らに付き添われて山に登る。夜は社務所前の特設舞台で打ちばやしや虎舞いなどが奉納された。お山がけは29日も行われる。
2004年09月28日火曜日
http://www.kahoku.co.jp/news/2004/09/20040929t15024.htm

 東北地方には葉山信仰と呼ばれるものがあり、集落近辺の小山をハヤマ*1と呼び、そこには田の神様であったりご先祖様であったりしますが、神様がいるとされ、特別な信仰を集めています。
 このハヤマに一生に一度、子供が登坂し地域の神サマに成長を報告するという通過儀礼が各地で残っています。この行事もこうした行事の一つで、現在も子供介添えの大人と一緒に上る、という形式がしっかり残っています。登坂が早朝であるため、なかなか見に行く機会がないのですが、一度実見したい行事でもあります。

*1:端山とも書きます