写真発掘中

 たぶん、仙台の方でこの日記をご覧の方はお気づきの通り、私の自宅は仙台市若林区にあります。ここで、こんなことをしているそうです。

写真“発掘”に奮闘中 仙台・若林の原風景記録
 仙台市若林区の原風景を記録誌に残そうと、4月に発足した区民9人の「原風景探検スタッフ」が、昔のスナップ写真の収集に奮闘している。区内の古い民家を訪ね歩き、1955年ごろの写真を“発掘”しているが、世代交代して写真を処分した家もあって、思うように集まらないという。
 探しているのは55年前後に若林区内で撮影され、遊び、祭り、学校、年中行事などで子どもを写した写真や、若林区の地域性が表れた写真。探検スタッフが預かり、電子データに複写する。
 市の地下鉄東西線ルートにあり、工事によって街の光景が大きく変容しそうな若林区。後世に原風景をしっかり伝えようと、区は本年度、記録誌作りを企画し、探検スタッフを公募した。
(後略)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040913-00000002-khk-toh

 仕事柄、古写真には非常に多くの情報がつまっていることは存じていますし、それを集めることの大変さもわかります。なので、是非頑張って欲しいと思います。
 若林区は半分は旧仙台市街、残りは近郊農村からなっています。都市の拡大にともなって、農村部はイグネが失われるなど、多くの景観が失われています。しかし、それ以上に旧市街の変貌も激しいところです。このあたりは空襲に合わなかったこともあり、古い町並みと道が残っており、風情のある下町という感じです。その分一方通行が多かったりして、なかなか不便、という側面もあります。区画整理や道路拡張は身近に行われていますし。その中で、1955年前後の写真を集めて残そう、というのはとても重要なことだと思います。それも、行政が行うのではなく、区民が、というのもまた意味のあることのように思います。以前、市民センターで、こうした仙台市内の昔の町並みを記録に残そう、という団体を見たこともあります。こうした「市民」による情報の集積が、いわゆる”正史”ではない地域の歴史を残していくステップだと思います。成果に期待します。