比べごと

ずっと気になっていた行事で、はげ自慢の大会です。

自慢の頭輝き競う 秋田・雄物川で「ひかりサミット
 髪の毛が少ない人たちが親ぼくを深める「第1回全国ひかりサミット」が20日、秋田県雄物川町で開かれ、全国から集まった“はげ自慢”たちが輝きを披露し合った。
 サミットは同町の光頭会(中村清一会長、会員11人)が企画。同会のほか、白石市の白石ひかり会、青森県鶴田町のツル多はげます会、長野県飯田市の飯田ハゲます会の4団体から合わせて25人が集まった。
 色つやを比べる「ひかりコンテスト」と「吸盤綱引き」で、それぞれの全国チャンピオンを決定。競技の後、出場者は健闘をたたえ合い、今後も社会を明るくする活動を続けることを誓った。
河北新報 6月21日)
http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2004/06/20040621t45002.htm

えっと、おもしろいのだと思います。でもこれは見ていて楽しいのか、参加して楽しいのか、実見したことがないので頭ではわかるけど、という気持ちでした。
で、先日id:soishidaさんのサイトで「鳴き合わせ」について触れられていろいろと調べておられました(id:soishida:20040617)。この記事を見ていておもしろかったのですが、今回人に置き換えたともみえる、この行事のニュースをみて、あぁ、何かを比べる行為そのものが好きなんだ、という結論になりました。
動物であろうと、たぶん赤ちゃんの泣き比べなどでも、比べることが日本人の競技欲として合っているのかもしれない、と思った次第です。もうちょっといえば、些細なことを比べることが好きなのかな、ということですね。いいなおせば自慢合戦ということでしょうか。
動物ものでも、以前闘鶏をみる機会があったのですが、これも見た目が派手な割には勝負がつくというものではなく、また参加者(飼い主)も勝負を決めたいというよりも、「うちの鶏ってかっこいいでしょう、みてみて」ぐらいのニュアンスを強く感じて、うーんなんだろうな、と思ったのですが、思い返せばこれも比べごとの枠内で考えれば、勝負をつけるというよりも、闘い合う過程の勇猛さを比べる行為が重要なのかもしれません。

競技というと、派手で技術を競うものに注目しがちですが、案外こうした密やかな競技に着目すると日本の文化についておもしろいものが見えてくるのかな。