チャグチャグ馬コ

重要無形民俗文化財チャグチャグ馬コ」が昨日行われました。6月の第2土曜日が祭日となっているそうです。

岩手路に初夏の鈴音 チャグチャグ馬コ
 五穀豊穣(ほうじょう)と馬の息災を祈る伝統行事「チャグチャグ馬コ」が12日、岩手県滝沢村から盛岡市中心部までのコースで、華やかに繰り広げられた。
 色とりどりの装束に飾られた92頭の馬は午前9時半、滝沢村鵜飼の蒼前(そうぜん)神社を出発。盛岡市の盛岡八幡宮まで、約15キロの道のりを4時間半かけて練り歩いた。沿道には馬に付けられた鈴の音が響き、青空の下、馬の背で揺られる子どもたちはほおを真っ赤にしていた。
 チャグチャグ馬コは、旧暦5月5日の蒼前神社例祭日に、農家が馬を伴って参拝し、田植えで疲れた馬を休ませ感謝した習わしにちなむ。この日は、「馬コの日は晴れる」のジンクス通り前夜からの雨が上がり、岩手山も一時くっきりと姿を見せた。
2004年06月12日土曜日 http://www.kahoku.co.jp/news/2004/06/20040613t35013.htm

残念ながら私は見たことはありません。徐々に祭礼の規模が拡大しており、現在は非常に華やかな祭礼です。歴史等については、こちらのサイトに詳しくあります。
http://www.odette.or.jp/citykankou/ka_c_fe_ch_i/ka_c_fe_ch_i.html
蒼前様は、いわゆる馬頭観音と同様に馬の供養などで祭られるカミで、宮城以北では馬頭観音よりも蒼前と彫られた碑を多く見ます。チャグチャグ馬コも、この蒼前様の祭礼に馬を小荷駄衣裳と呼ばれる大名行列時の衣裳に着飾り集まったことに端を発しているようです。
あと、上記サイトで知ったのですが、蒼前神社から盛岡まで歩くのは昭和5年に秩父宮の来県に際してはじめたものだそうですね。それ以前は神社に集まってくるのみの行事だったようです。今では田園地帯を歩く馬の姿で有名ですが、へぇー、という感じです。
南部駒の産地ならではの行事ですね。

しかし、このサイトもこうした行事をたくさん紹介し、かつ自分のメモにしようという意図ではじめたのですが、最近、この手のネタがなかったです。やはり春から夏にかけては行事よりも田仕事などが忙しい時期だからでしょうか。