仙台市歴史民俗資料館の企画展

ruger2004-05-25

本日は、久々の外仕事です。同僚の手伝いで運転手兼資料梱包係です。とはいっても遠方ではなく、仙台市内をぐるぐる廻るので、景色を楽しめるわけでもないし、昼食も車があるので一苦労、という具合で、もくもくと安全運転でした。
順調に仕事が進み、次のアポイントまで時間があったので、時間調整で仙台市歴史民俗資料館に立ち寄りました。今は「スポーツ・せんだい」という企画展が開かれています。なかなかおもしろい視点の展示でした。
展示は大きく二つに分けられ、一つが近代のスポーツ、野球やテニスなどにどのように接してきたのか、手作りのバットや各種スポーツイベントの資料で展示しています。もう一つのコーナーは民俗行事の中のスポーツと言うことで、いろいろな祭礼などの機会に行われてきた流鏑馬や相撲などの行事を紹介しています。
私は両者とも興味深く見れたのですが、特に民俗行事の現在の姿に感想を持ちました。つまり、展示してある行事の、多くが形式化したり廃絶した状況が浮かび上がっています。
日本における在地の「伝統的」なスポーツ(っていう言葉は適切ではないのですが)はこうした祭礼時に大々的に行われることが一般だったようなのですが、それが体育などの影響で信仰と切り離された結果なのかな、祭りが神事だけになり、娯楽部分が失われてしまったのかな、などと考えてしまいました。
であるなら、スポーツのありようもまた、まさに現代社会と民俗ですね。