小岩井牧場の続き

で、なんとか約束どおり小岩井農業でも農業展示部門とでも言うべき、牛などを見に行く方へ行きました。
ここの施設はこういった歴史があり、昨日ちょっと触れたように、明治に入り、近代農業を実現するために作られたとでもいえる農場であり、ほぼ唯一の成功した例でもあります。(以前、茨城県牛久市で調査をしていたときもこうした農場に出会いましたが、数年で失敗し、その残りとしての開拓地がみられるという具合でした。たぶん、全国的に明治時代にはこうした農場があったことだと思います)
観光地としても、わが子が十分楽しめたのですが、一方で、明治時代の牛舎(100年前ですね)が現在も現役で使われており、国の登録文化財に指定されています。また、昨日ちょっと触れた農業展示では大正時代の農機具が並べられています。
農具については勉強中のみなのですが、博物館資料館に収められている農具の多くが昭和20年代から30年代の物が多い中で、大正から、という小岩井の農具はまさに「近代農業」という言葉の通りのものが並んでいました。まず大きさが違います。ほとんど畜力(ようするに牛)を用いた機械なのですが、しっかりした作りで、興味深く眺めることができました。