原町市が特別編「野間追」を刊行

将門起源説、豊富な資料で解説
原町市が市史の特別編「野馬追」を刊行した。自治体がつくる市町村史の中で、一つの伝統民俗行事だけで1巻を編集するのは非常に珍しいという。
本の中では、「平将門の軍事訓練が野馬追の起源」という説が、いつどのように成立したかということから現在の野馬追の様子までが、豊富な資料とともに解説されている。また、分冊では、甲冑(かっちゅう)と、旗指物(よろいの背中に差した小旗)の登録簿である旗帳を鮮明なカラー写真で紹介し、旗帳に書かれた所有者名などを読み下している。
新しく発見された資料も多い。その一つが県立博物館に寄託されていた「めさめ日記」。江戸時代後期に会津の人が野馬追見物に来た記録で、「太平の世に戦を目に見るようだ」と驚いた様子などが書かれている。
市史全体の編纂(へんさん)副委員長で「野馬追」の中心執筆者である西徹雄・元野馬追の里原町市立博物館長は「自治体史は通史がほとんどだが、原町では野馬追で1巻を作ることにした。国立国会図書館で資料の原本に当たったり、新資料を読み下すなど、大変苦労した」と言っている。
B5判596ページの本冊と同371ページの分冊。6000円。問い合わせは原町市教育委員会文化財課市史編纂室(電話0244−25−7300)へ。
asahi.comより)

以前、ちょっと触れた気がしますが、相馬野馬追についての市史がでたとのことです。祭りの規模といい、見栄えといい、東北を代表する行事だと思います。実物は見ていないので、是非、見たいと思います。