黒森歌舞伎

以前触れたように、2月15日に酒田市黒森で農村歌舞伎が上演された。

山形県酒田市黒森地区に江戸時代中期から伝わる黒森歌舞伎の正月公演が15日、地区内の日枝神社境内演舞場で行われた=写真=。冬の屋外で演じられることから「雪中芝居」とも呼ばれ、時折雪の舞う寒さの中、観客は熱の入った芝居を楽しんだ。
舞台では、黒森地区の小学生による少年歌舞伎が演じられたのに続き、本狂言仮名手本忠臣蔵」が13年ぶりに上演された。
17日にも上演されるほか、3月14日には酒田市総合文化センターでも行われる。
河北新報2月16日付)

雪の中上演されたと言うことで、日本海側では風物詩なのであろうが、それはそれで大変なことだと思う。
しかし、以前同じく東北地方の代表的な農村歌舞伎、檜枝岐の農村歌舞伎を見に行った際も感じたが、車でいかず、是非宿をとって、ビールを飲みながら見るべき(黒森の場合は熱燗かな)である。地域の中で発達してきたこうした芸能は、芸の稚拙を見て、楽しむという側面とともに、地域の芸能に対する思い入れを感じながら楽しむ、ということも重要であろう。