彼岸の削り花

ruger2008-03-17

 本日から彼岸の入り。仙台・宮城では春の彼岸に削り花を飾る、ということは各種報告でも見られ知っておりましたが、多くの報告が、「以前はやっていた」ということだったので現在はもう見られない習慣だと思っておりました。
 が、友人のお誘いで、彼を案内しながら仙台近郊を1日走り回ってみると、案外現在も飾られているのですね。やはり民俗学が歩かないとだめです。
 久しぶりに行き当たりばったりの調査で、この辺りというところから削り花を見つけては、近くの人から情報を集め、そうこうしているうちに、最後には実際に作って売っていた人にたどり着きました。まさにわらしべ長者的な調査ですね。
 削り花、コシアブラの木を削って作るということで、三陸沿岸に見られる小正月の削り掛けにつながるものであり、そういう意味ですと東日本全体の削り掛け習俗とも結びつくようですが、どうも諸々の情報からは、それほど深くない可能性も。
 さらっとした調査ですが、どっちに転んでも案外楽しいネタのようです。