書店

ruger2007-05-19

 昨日の新聞にこんな記事がありました。

また消える老舗書店 仙台の宝文堂が来月廃業
 戦前に創業した仙台市の老舗書籍販売業「宝文堂」(鈴木久光社長)が、営業不振を理由に6月末で業務を停止し、廃業することが16日、分かった。仙台では、数十万冊をそろえた大型書店の攻勢にさらされ、地元書店の閉店や経営破たんが相次いでおり、また一つ、名門書店の灯が消える。同社は郷土誌出版を数多く手掛け、地域文化を担ってきただけに、惜しむ声が上がっている。
(中略)
 同社は1936年に創業。45年7月の仙台空襲で店舗を焼失したが、同年11月に本店所在地で再出発した。
 仙台藩の正史「伊達治家記録」や「仙台空襲」をはじめ、「林子平」「土井晩翠」といった人物記、「宮城県地名考」「新・仙台の散策」など膨大な数の郷土誌を出版。小中高校の教育書籍も扱い、地域文化を支えた。
 仙台市郷土史家らは「郷土資料の出版元がまた消える。地域文化の衰退につながらないか心配」「一般客になじみが薄い郷土誌を、採算度外視で出版し続けたのだろう。仙台の文化の大きな損失だ」と残念がる。
 仙台市内では、地元の協同書店が99年に閉店、高山書店が2002年に経営破たんした。アイエ書店も06年に栃木県の業者に吸収合併され、仙台の老舗書店は金港堂を残すだけとなった。

 ということで、本日は唯一残った金港堂へ
 私もマイナーな専攻をしているということもあって、本を買うときは大型チェーンを利用することが多いのですが、宝文堂は記事にもあるように郷土史本をかなり自主出版していたため、ちょっとショックですね。