今朝まで知らなかった。

 嘉田由紀子さんって滋賀県知事選に出馬して、当選までしていたのですね。
http://kadayukiko.net/index.php
 一応新聞は目を通していて、女性候補が当選、というところまでは理解していたのですが、えぇ〜、というところでしょうか*1。そもそも立候補表明が4月ということですから、なんと世事に疎いということでしょうか。
 嘉田さんの略歴は上記リンク先をたどって頂くとして、個人的には某学会で少しだけお世話になったり*2したぶん、親近感もありますし、こうして一般の人に投票されたということはおめでたいことだと思います。
 そもそも政治・経済系以外の社会科学系研究者が政治家になるというのも珍しいですし、博物館業界出身*3者が政治家になるというのはもっと珍しいような気がします。
 ところで、業界人としてはどのような反応をすればよいのでしょうかね。
 今後のことを考えると、これで琵琶湖博物館の予算が増額、などとやるとそれはそれで批判を浴びるでしょうし、減額となればなったで、それなりの予算折衝を経験されたのでしょうから、ご自身のごれまでを考えれば複雑な気分ではないかなと思います。
 巨視的に文化行政、社会教育行政、もろもろの言い方があろうかと思いますが、首長が変わると、博物館という組織は案外それないの影響をうけやすい施設だと思います*4。その中でOBが首長になるというのは、本人もそうですが、スタッフにとっても複雑な気分ではないでしょうか。
 大枠としては、現在の課題に対してうまく為政されることを願いますが、その一方で今後滋賀県の博物館、そして文化*5行政がどのように展開されるのかについても興味深く見ていきたいと思います。

*1:通勤中の車中で聞いてびっくりしてしまいました

*2:たぶんご本人はかけらも覚えておられないのでしょうが

*3:本人は積極的にはそういう認識は余り無いような気がしますが

*4:予算規模が自治体全体の中ではさほどではないが、その割にはマスコミ的にはネタにしやすいという面で

*5:科学もかな?基礎系の研究ですね