新宮寺

ruger2006-03-23

 名取熊野三山、いくつか紹介してきましたが、よく考えるともう一つ忘れていました。新宮寺です。その名の通り熊野新宮の別当寺院だったのですが、現在もそのまま寺院として活動しています。ここには新宮寺一切教としてしられる古代から中性にかけての教典が残されていて、本日はその関連で調査に伺いました。
 お経そのものは軸装されているわけでもなく、ちょっとみると、えっ!これがこんな古い時代なの?といいたくなるほどのものですが、逆に在地でこつこつと作られていったことを示す”優品”というところでしょうか。まさに1000年近く、こうして残ってきたことに意味がある資料だと思います。お借りする関連の調査でしたが、博物館などで一点ずつ見るのとは違う、”群”としての資料の重みを実感できる調査でした。