念仏講

ruger2006-03-21

 この世界に入って10余年、見てみたかった行事だけども見たことのないものに、念仏、特に百万遍念仏があります。私が入ったことのある調査地の多くで”行われていた”ということだったのですが、何故か”行っている”調査地にあったことがありませんでした。現在もやっているという話は耳に入っていましたし、まぁ、こういう行事を拝見するのも運ということなのですが…
 ということで、念願かない、本日拝見することができました。場所は、最近通っている志津川(現南三陸町)です。こっちのいいかたで”ばんつぁん”たちが集まり、数珠を繰っています。伺うと、3周回すことを一クリ(繰)といい、これを都合14繰行い1回の念仏が終わるとのこと*1。だいたい20分くらいでしょうか。
 本日は彼岸念仏と言うことで、昨年の秋彼岸以来の集落の亡くなった方の分を遺族より依頼されて行うと言うことで、通例の一回に加えて、もう一人分の計2回百万遍を行いました。念仏の節回しって興味深いですね。地域で長い年月をかけて作られてきたものなのでしょうかね。

*1:ただし、このことを知っているのは年配の方のみで、多くの方々は年配の一の動きを見ながらやっているとのこと。なので、我々が逆取材を受けてしまいました。