麦の加工(6)

ruger2005-09-13

 ということで、加工品は水飴でした〜


 本日の作業はなかなか盛りだくさんで、まず昨日まで乾燥させた麦芽を石臼で挽きました。
 次に餅米でおかゆを作ります。これはかなり堅めのおかゆとなりました。蒸かした餅米と記述されている製法もあるので堅めでよいと思うのですが、どうですかね。熱い状態の粥に先ほどの麦芽粉を振り掛け、火を止めた状態でよくかき混ぜます。
 すると、硬かった粥が水分を持ち始めます。私が聞いた製法だと、この状態で60度になるぐらいまで練るそうで、しっかりと混ぜているとどんどん水分が増えてきます。この状態で舐めるとかなりの甘さが出てきていますので、ひとまず成功のようです。
 粥が冷めてきたら(冷めすぎると酸っぱくなるそうなので要注意)布で粥を漉し、汁だけを鍋に集めます。これが水飴の元で、あとは煮詰めるだけです。
 今回は粥がおよそ5合、麦芽粉を1カップ程度(男の料理なので全て目分量!)でよく売っている水飴のカップ一つ分程度になりました。煮詰める時間はおよそ1時間強ですかね。
 ひとまず見た目は売り物の麦水飴になりました。粘度もある程度ありますし、最初の製作としては合格ですかね。ただ、すこし雑味が強い気もします。食べたことのある人はこれで十分と言っていますが、自分としてはもう少しなんとかしたいところ。
 次回の製作では麦芽粉を作る際、よけいな部分と思われる根などをある程度取り除いて作るつもりです。そうそう、それと麦芽を挽く前に、一回フライパンで炒ろ、とある解説がありましたので、こちらも試してみようと思います。根を焦がして取り除くというメリットがあるような気がするもので。


 今回の水飴製作、ものの本やらネットやら聞き取りデータやらを参考にし、ある程度論理的な製作の流れは理解したのですが(酵素ができて云々ということ)、分量やら、なぜ炒めるのかなどなど謎な記述も多いことが判明しました。まぁ、自分も上記のように分量は適当なので文句はいえないのですが、かなり経験に基づいて製作されていたため、こういう報告しかないのかな〜、という気がします。まさに民俗の世界なのですが、この辺、一度体験すると、調査をする際にもいろいろと聞き方見えてくるような気がしますね。まさに百聞は一見にしかず、ではないですが、そんな事を感じる一連の作業でした。
 さて、週末に向けて、再チャレンジしよっと!>謎