大雪の中

　先般書いたように、本日から返却の旅。第一弾は唐桑町です。
　なのにこの雪。朝は舞っている程度だったのですが、一軒目が終わると辺り一面真っ白に。昼食を食べ終わると車が埋まりそう。午後はスリップとの戦いですが、資料があるので慎重に慎重に。
　ということで帰りは高速が全て止まっていることもあり、４時間以上かかりました。計算すると１０時間ぐらい運転か。ふー、疲れた。


　しかし、実りの多い一日でした。唐桑に行くといつも思うのですが女性が元気です。この町は遠洋漁師の町として知られていて、最盛期にはほとんどの男性が遠洋に出ていたともいわれるほどの町です。今回の借用でも漁師関連の資料だったので、そういうお宅に伺ったのですが、多くは女性が対応していただき、またそれにまつわるいろいろな話をしてくれます。
　自分の勝手な想像ですが、基本的に家を守るのが女性だったためではないかと。家事だけではなく、近所づきあいから行事まで女性が取り仕切り、そこにたまに帰ってくる男性が関わるという具合だったので、外から客が来ても女性が対応するのが当たり前という感じでしょうか。民俗調査に行くと、自ずと男性から家の話を聞くことが多いので、驚きとともにちょっとした情報や見方の違いが感じられてとてもおもしろいです。