チョウセンハマグリ

 本吉町大谷地区にてチョウセンハマグリという在来種がおり、これをアワビ同様カギ漁で獲っているということは知っていたのですが*1、これの資源保護とブランド化を目指そうという動きがあるようです。

■北限のハマグリ資源管理 2005.01.12
漁民ら近く守る会結成 本吉大谷まずは密漁防止策ブランド化/
 本吉町に生息する北限のハマグリを守ろうと漁民が立ち上がった。同町の大谷ハマグリの会設立準備会(発起人代表・小野寺敏、高橋和志大谷本吉漁協両理事)が十日あり、貴重な在来種のハマグリ資源を守り、ブランド化を見据えた活動をしていくことを申し合わせた。ハマグリの稚貝は波打ち際の浅瀬で育つため乱獲、あるいは潮干狩り感覚で採取され、減少している。今後、発起人らは大谷地区でハマグリ漁をする漁民らに広く働き掛け、月内にも会を設立するとともに、密漁防止策や販路開拓などを考える。
 大谷海岸一帯に生息するハマグリは、河口などの干潟でとれる内湾性のハマグリとは種類が異なり、チョウセンハマグリという外洋に面した浜辺に生息する大型のハマグリ。名前に「チョウセン」がつくが、れっきとした在来種。江戸時代まで主流だった内湾性のものと区別するために便宜的に付けられた名前とされている。
(後略)
http://www.sanriku-kahoku.com/news/2005_01/k/050112k-hamaguri.html

 チョウセンハマグリそのものは茨城県鹿島灘に生息し、彼の地ではブランド化進んでいるようですが、北限ということもあり、是非がんばってもらいたいと思います。
 こういう、地域になにげなくあるものが、よく調べてみると非常に貴重だった、ということはよくあるように思います。そういうものを掘り起こし、育てていくことが今後重要になっていくような気がします。

*1:情報源はFishMLです。まだHTML化されていないのですが、非常におもしろい話が流れていました