三陸のアワビ漁

ruger2004-11-29

 今朝方、アワビの開口があるという情報をもらい、4時起きで見に行ってきました。さすがに暗いのでなかなか撮影は厳しかったのですが、それでも何枚か使えそうな写真を撮ることが出来ました。

 三陸のアワビ漁は、こうやって、舟の上から箱メガネを使ってカギで引っかけます。長さは4,5mはありましょうか。なかなか見事な竿捌きです。

 みていると、早い人で数10秒ごとに水揚げし、船上で”さっ”と振ると足下の箱に入ります。これを延々繰り返していました。はじめの場所には1時間ぐらいいたのですが、決して休むことなく、竿を入れては上げの繰り返しです。ただ、この頃になると漁場が悪いのか移動する舟も見られます。よく見ると、数メートルの範囲で動き続け、そこからはずれた人はしばらくすると姿を消しますので、当たりはずれが大きいことが窺えます。
 数十艘の舟が漁場を取り合っているので、当然なのでしょうが、値段が値段だけに真剣な様子ががけの上から見ていても伝わってきます。
 ちなみに脇の人が持っているのは櫂で、一人で竿を扱い舟が大きく動くと操舵する舟、二人組で一人が櫂をもち、舟を一箇所にとどめている舟、小さなスクリューのついた機械を脇に置き、其れを操作しながら漁をする舟など、様々でした。
 以前テレビで見た礼文島の昆布漁の場合は、足で櫂を使いながら竿をつかっていましたが、ここではそういう舟はさすがにありませんでした。とはいえ、この姿はまさに三陸の海の名物といえる静かな闘志の伝わる漁の姿と感じました。