ビン玉で交流

気仙沼河北の記事より、長いので抄録です。

■港町を結んだビン玉 2004.06.15
今年も気仙沼から浜島町(三重)に300個/カツオ基地取り持つ縁/まちづくりの一翼担う/
 かつて漁網の浮きに使われたビン玉を、装飾用としてまちづくりに生かしている三重県浜島町の青年グループ代表四人が先日、気仙沼を訪れた。昨年に続いて気仙沼を訪問をしたメンバーは、気仙沼市教育委員などを務める小野寺逢仙氏(八二)からビン玉三百個を受け取り、持ち帰った。二十一日から浜島町で行われるイベントでは、ビン玉にろうそくを灯して「癒やしの空間」を演出する「ビン玉ロード」が設けられる。南三陸志摩半島の港町同士の交流は、千百キロの距離を超えて今年も花開いた。
 気仙沼を訪れたのは浜島町で「ビン玉ロード」のまちづくりを進める「ウィズ・アイベ」の岩崎光宏会長ら四人。志摩半島の一角から千百キロの道路を十六時間かけてやってきた。浜島町は伊勢エビ、カツオ漁のまち。観光振興の一環として漁業に無用になったビン玉を観光地のライトアップに使うなどして成功している。

(中略)

 作業を終えた井上雅平事務局長は「私たちの町は十月の五町合併で志摩市になるが、ビン玉の取り組みによりまちづくりではほかの四町をリードする。いつか気仙沼をゆっくり訪ね、人の交流を図りたい」と言っていた。
 交流は昨年、小野寺氏が浜島町の「ビン玉ロード」のまちづくりを知り、気仙沼と同じカツオ船基地でかかわりが深い町なため、協力を申し出たのが始まり。昨年も小野寺氏の協力で岩崎会長らは三百個を持ち帰った。その「ビン玉ロード」の見学しようと、二十日から二十二日の日程で気仙沼から小野寺氏ら有志九人が浜島町を訪ねる。
http://www.sanriku-kahoku.com/news/2004_06/k/040615k-tama.html

海岸沿いの居酒屋などでよく飾りとしてみられるビン玉を地域興しにしているようです。ガラス製の直径4,50cmほどの玉ですね。浮子として利用していました。そのままでは網に繋がらないので、必ず綱でネットをつくり包み込みます。
現在はプラスチック製の浮子になっていますから(オレンジ色がおおいですね)、どこでも余っているのですが、これを地域振興の目玉にするというのはおもしろいし、またこうして各地のビン玉を集めるというのが更におもしろいと思いました。明治以降の道具ですし、工業化したものでしょうから、地域ごとの特徴みたいなものは少ないのかも知れませんが、並べてみると、いろいろと見えてくるものがあるのかもしれません。
私はこうした何気ないものに意味をみつけて、それで交流の輪が広がるという活動は結構好きです。折を見て足を延ばしたいものです。