水かぶり

 本日、宮城県東和町米川地区の火伏せ行事「水かぶり」が行われた。5年前に見に行ったのだが、かなり観光行事化が進んでおり、興味深くみた記憶がある。
 水かぶりは、今も「ホー、ホー」と唱えながら、地区内を練り歩くもので、ワラ装束をまとい、顔に煤を塗った姿は、まさに来訪神をイメージさせる。
 宮城県内にはワラ装束を身にまとい、水を掛けて歩く行事がいくつか残されており、特徴となっている。現在は火伏せ行事とされることがおおいが、三崎一夫氏が述べるように、若者の通過儀礼としての側面も強く見られる行事群である。こうした行事は、秋田などの「なまはげ」などにもつなげて考えられるのかな、といった思いもあるのだが、まあそこまで突飛に考えずとも、宮城地域の特徴的な行事であることは間違いないのだが。
 しかし、行事をみようと思うと、自分から積極的にさがさないと、いつも終わったニュースばかり見て来年の課題になってしまうな。