戸籍を見る

ruger2007-02-16

 故あって親の戸籍を見ることに。なんでも、出生の記録があるものから全ての戸籍が必要ということで集めたものですが、見た最も古いものは私の曾祖父に当たる人が戸籍を作った時からのものでした。この曾祖父、父がちょうど2歳であった昭和20年8月15日に亡くなっている旨記載があり、終戦とあいまって、父の最も古い記憶だ、という話は聞いていたのですが、午前2時に亡くなったことまで書いてあるのですね。当然ながら、父にして曾祖父の記憶がそこまでなので、私は名前も初めて知ることに。
 そして、戸籍というのは本当にいろいろ書いてあるのですね。戦前は”家督”の登録が必要だったので、そのあたりも戸籍に記載されていて、私の祖父は昭和20年9月30日付けで家督を相続したそうです。
 で、これを見ながら、この記録は何なんだろうとしみじみ思ってしまいました。よく戸籍制度は日本独自といいますが、この記録、すなわち実親の名、続柄、出生日、その後の養子縁組、結婚などの入籍日、死亡日が個人レベルでデータ化されているわけですよ。それも明治以降100年以上にわたって、我が一族ですと、曾祖父(M11生)の父の代くらいからでしょうから息子まで6代にわたる記録です。これが日本国民全員ですよ。確か戸籍情報は永年保存のはずですから、個人情報云々という面もありますが、歴史史料としても見たときには恐ろしいほどの情報量ですよね。制度を考えた人は、その場の人の管理という視点からでしょうが、あと数百年たったとき(日本国がまだあれば^^;)この情報はどういう価値を持っているのでしょうかね。
 そうそう余談ですが、父親は戸籍を自分の本籍地にそのまま作っていたので、この記録を取るのは一つの役場で済んだのですが、自分は結婚時に宮城に戸籍を作ったので、2カ所から取らないといけないのですね。戸籍を取るのに身近な方が便利だと思ったのですが、案外不便だったかも。