大病院の情報システム

 久々に大病院というところに行ってきました。
 行った目的はさておき、最近の病院はすごいですね。そのシステムの充実ぶり。まず、部門ごとの診察室の前には各先生の診察状況を示すモニターが設置されていて、あと何番目が自分のなのかわかるようになっています。
 更に驚いたのは会計で、一般窓口もあるのですが、その隣に機械が2台。請求書のバーコードをかざすと、そのまま現金でもクレジットカードでも支払ができます。
 その上驚いたのは、薬の処方箋を自分の使う薬局にFaxで送るサービスです。これのおかげで自宅近くの行きつけの薬局で薬を受け取ることができます*1
 で、一番よさげだったのは、これらのシステムがそれほど連携していない点です。受付システムでは診療カード、つまり個人情報が元になりますが、各診療科でのシステムは受付で発行される受付証の数字がベースで稼働しますし、診療後の支払システムは請求書のバーコードという具合に。最後は統合されてカルテ情報などと一元的に管理されるのかもしれませんが、見えている範囲では情報が全て客が持ち運ぶ形になっている点に好感が持てました。そして、システムが分離していれば、後々の更新も楽でしょうし。
 医療の分野は扱っている情報の膨大さと個人情報の多さを考えると、システム化に対するアプローチも進んでいると推測されますが、実際に客として使っていても本当にストレスの少ないシステムができあがっていると感心してしまいました。
 翻って自分の職場をみると、もちろん規模も扱っている情報も違うのですが、一昔前のシステムだと以下に統合して一つのシステムとして運用するかが課題だったような気がします。で、いまはいかに分散するかが課題なのですが、自分の中では各システム間の情報のやり取りをいかにスムースかつセキュアに行うのかが、悩みの種だったりします。皆がシステムに精通していて、話を理解してもらえるのなら話は早いのですが、そうもいかず。そうした点で、一般の人にストレスなく利用できるこの病院のシステムって、個人的にはなかなか興味深かったりします。
 って何を見に行ったのか。
 そうそう、ほめているようですが、最大の欠点が…
 そう、次の診療が12月14日に決まったと言うことですね。病院に行くのはそれなりに切迫しているからなのに、2週間もほっとかれますか。これだから大病院は…

*1:ただし、私の場合は薬局に薬がなかったため、夕刻に再度取りに来いと言われてしまいましたが。とはいえ、院外薬局制度は理念としては正しいのですが、個人病院の近くの薬局の場合、薬が用意されていないなどで、結局病院ごとに近くの薬局に行く羽目になっていて、ほとんど機能していないことが多いように思います。その点で、こういう形でやり取りできると本当に便利だと思いますし、医薬分離の意味があるように思います