そば播き

ruger2005-08-09

 麦が終わった畑にソバを播くことに。これなら、次の麦の種まきシーズンである10月末に畑を明け渡すことができます。
 ということで、これまで作ってきた畑に種を播き、一生懸命土を被せていきます。こりゃ、なかなか大変と思いながら黙々と作業をしていると、その間に展示解説のボランティアさんからチェックが入ること入ること。
 いや、素人仕事はダメですね。以前の畑日記にも書きましたが、農機具についての知識はそれなりに持っているのですが、農機具の使い方、体の動かし方はからっきしなもので、とても勉強になります。特に鍬は、この形態だとこういう動かし方、この形態だと、ということが非常によく分かります。まさに、自分が調べてきたことがいかに机上のものであるかが実感されます。
 もちろん、研究という側面で、体験していないのだからその研究は駄目だ、などといってしまうと身も蓋もありませんが、博物館という空間の場合、展示では身体の動きを見せることには限界がありますが、やはり知っている、できる、というのは非常に大きな違いではないですかね。
 以前、漁具を展示した際も、解説で(知識として知っている)網の使い方を具体的に見せたときが一番反応が良く、こうした部分を展示できる方法を考えねば、と思っていたのですが、これに実際に捕まえるときの反応(手応え)や注意点なども説明できると更に良いのではないか、という感じがしました。単に鍬を展示するだけではなく、そこにどのくらい力が掛かるのか、素人が使うとどういう感じになるので、いかに農家の方の体の使い方がうまいのか、そういう部分にまで広げられると、資料もより身近なのではないか。
 ほとんど趣味と化している畑仕事をしながら、そんなことをつらつら思ってしまいました。